37:名無しNIPPER[saga]
2017/03/01(水) 17:06:29.99 ID:Gq4Ojqw/0
「意外ね、アンタがそんな事を言い出すなんて」
「……以前、怪我をした時に、婦長にはお世話に、なりましたので」
静謐のハサンは、ナイチンゲールの顔色を伺う。
けれど、ナイチンゲールは黙したまま何も語らない。
頷きはしなかったが、遮ることもない。
それに背を押される形で、静謐のハサンは少しずつ語り始めた。
「私は、毒です、私の血も、皮膚も、全て、全て毒です」
「当然、私を治療しようとして触れると、毒に犯されます」
「例外は、マスターだけでした」
「あの人だけは、あの人だけは、私の毒に、犯されない」
「運命の人、私の運命の人、です」
「ふふふふ……」
「話が逸れてるようだけど?」
「あ、す、すみません……」
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