38:名無しNIPPER[saga]
2017/03/01(水) 17:18:25.87 ID:Gq4Ojqw/0
「例え、善意で私に触れようとしていた、人でも、私の毒に、犯されるんです」
「下手をすると、腕が腐れ落ちる可能性だって、あります」
「今まで、ずっとそうでした」
「最初は私を救ってくれようとしていたお医者さんも、そのうち私を恐れて去っていきました」
「仕方ないんです、私が、私が悪いんですから」
「婦長も、そうなると、思ってました」
「私は、私はそれが怖くて」
「また見捨てられるのが、嫌で」
「止めてくださいって、言ったんです」
「私は平気ですから、と」
「治療しようとすれば、貴女が死んでしまうと」
「けど」
「婦長は、止まり、ませんでした」
「皮膚が、焼けて、湯気が上がっても」
「自分の指が、腐って、落ちようとしていても」
「最後まで、私を治療して、くれたんです」
「そして、婦長は自分の腐った手さえ、治療してしまったんです」
「そんな人が居ることを、私は今まで知りません、でした」
「私の毒をそのまま、受け入れて、それでも死なないでいてくれる人を」
「私は、初めて知りました」
「本当に尊敬できる、お医者さんがいる事の、心強さを」
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