36:名無しNIPPER[saga]
2017/03/01(水) 16:53:49.69 ID:Gq4Ojqw/0
「……あの」
その時、横から口を挟んできた者がいた。
私を監視している、静謐のハサンだ。
「何よ?」
「何ですか」
やや強めな口調で応えた私達に対して、彼女はこう続けた。
「あまり気にしなくても、いいと、思います」
「マスターも、私も、婦長の事は、尊敬しています」
「尊敬している、人に、命を任せたいと思うのは、不思議な事じゃ、ないです、よね」
「だから、罪の意識とかは、いらないと、思うんです」
……驚いた。
コイツは、独り言をいう事はあるが、基本的に自分から誰かに話しかけることが少ない。
こちらから話しかければ返事はするが、積極的に自己主張するタイプではないのだ。
例外はハサンの頭目達や、ぐだ子だけだ。
そんな静謐のハサンが。
ナイチンゲールの事を擁護しているのだ。
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