俺ガイルSS 『思いのほか壁ドンは難しい』 その他 Part2
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814:1[sage]
2020/04/26(日) 00:20:39.96 ID:bGpQd3+80

雪乃「 ……… こほん。 比企谷くん、服装はともかく、そのだらしない顔と腐った眼はなんとかならなかったのかしら?」

照れ隠しなのか、俺のネクタイを結び終えた雪ノ下が顔を背け、躙(にじ)るようにして少しだけ距離をとる。

八幡「 ………… 今更無茶言うなよ」

生まれて此の方ずっとこの顔で生きて来たんだから、文句があるなら親に言っとくれ。

雪乃「それと、姿勢が悪いわよ、姿勢。猫背 ……… なのは、えっと、まぁ、いいとして」

八幡「お前、ほんと猫ならなんでもいいのな」

雪乃「それより、今からでも遅くないから斎戒沐浴精進潔斎して身を清めて邪心を祓ったらどう?」

八幡「いいから少し落ち着けって」

雪乃「 ………… ごめんなさい。つい緊張してしまって」

言いながら雪ノ下が萎れたようにして項垂れる。

雪乃「 …… それに、あなたから邪心を祓ってしまったら後には何も残らないんですものね」

八幡「うるせーよ。つか、お前、今からそんな調子で、本当に大丈夫なのかよ?」

雪乃「私の方は全然問題ないと思うのだけれど、あなたの方こそ随分と心配性なのね。そんなんじゃ将来きっとハ〇るわよ?」

八幡「おい〇ゲとか言うな、ハ〇とか。失礼だろ! 髪の毛の不自由な人と言えっ!」

言いながらも、思わず髪の生え際を確認してしまう。

雪乃「でもあなたの場合、どちらかというと不自由なのは髪の毛ではなくて、頭の中身の方じゃないのかしら?」

八幡「 ………… いいよ。わかったから、お前もう帰れよ」

雪乃「あら、もう忘れてしまったの? 今から向かってるのが私の実家なのだけれど」




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