俺ガイルSS 『思いのほか壁ドンは難しい』 その他 Part2
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813:1[sage]
2020/04/26(日) 00:14:00.45 ID:bGpQd3+80

雪乃「少し曲がってるわよ」 

いきなり雪ノ下に指摘されてしまう。

八幡「おっと、そりゃすまん」

だが、そうは言われても普段あまりネクタイをする習慣がないだけに、うまく結び直すことができない。そもそも、ネクタイなんぞ一生せず済めばそれに越したことはないだろう。

雪乃「仕方ないわね。ほら、かしてごらんなさい」

俺がもたついているのを見かねた雪ノ下が溜息交じりに手を伸ばし、丁寧に結びなおしてくれる。

本人は特に意識していないのかも知れないが、あの晩以来、彼女の何気ない所作の中にも今までにはなかった艶のようなものを感じる事が増えた気がする。

しかも、こうしてふたりきりで会うのも久しぶりである。


雪乃「 ――――――― できたわよ」


そんな事を考えていたせいか、雪ノ下が手を止めて顔を上げるまで、互いの顔がすぐ近くまで寄っていたことにさえ気がつかなかった。

目の合った瞬間、それまでは白かった彼女の顔が急に赤くなる。多分、俺も似たようなものなのだろう。




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