俺ガイルSS 『思いのほか壁ドンは難しい』 その他 Part2
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799:1[sage]
2020/04/20(月) 19:51:18.40 ID:cXkTTvye0

八幡「っていうか、ちょっと待て。さっきからお前、先輩、先輩って言ってるけど …… 」

一色「あ、ごめんなさい。もしかして、また勘違いさせちゃいました?」

顔を上げ、にやぁっと、それこそ腹の底まで透けて見えそうなほど真っ黒な笑みを浮かべる。
どうやらこの期に及んでまでまだ俺をからかっていたらしい。

八幡「いいか、一色。ごめんなさいで済んだら第三者委員会も報告書格付け委員会もいらないんだぞ?」

一色「でも、私が葉山先輩に振られたのだって元を正せば全部先輩のせいじゃないですかっ? だったら先輩が責任取るのが筋ってもんじゃないですか?」

八幡「どうしてそうやってありもしない責任の所在を無理やり俺に押しつけようとするわけ?」

一色「それが無理だったら、せめて代わりにいい男子(ひと)紹介するくらいしてください!」

八幡「アホかっ! 俺に他人を紹介できるほど人脈あるわきゃねぇだろ!?」

一色「そんなこと、最初から知ってますぅ〜」

下唇をつきだし、変顔で返してきやがった。 先生、こいつ殴っていいですか?


……… でも、正直変に猫かぶっているよりか、こいつのこういう強(したた)かなところ、決して嫌いじゃないんだよなぁ。




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