俺ガイルSS 『思いのほか壁ドンは難しい』 その他 Part2
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798:1[sage]
2020/04/20(月) 19:46:50.95 ID:cXkTTvye0

一色「えっと、それから ……… 」

手にしたハンカチをぐしゃりと握りしめながら、俺から目を逸らす。だからそれ俺のやったハンカチだろ。

一色「私、あれからひとりで色々と考えてみたんです」

八幡「ん?」

一色「それで、あの、やっぱり、その、わ、私、先輩のこと ……… 好き ……… みたい ………… です」

言葉尻にかけて次第に声が小さくなり頬が微かに染まる。その言葉の意味が頭に浸透するまで少しだけ時間がかかった。

一色「だって、先輩が卒業するまでまだ一年もありますし、こういうのって断られてからが勝負だって言うじゃないですか」

俺が何か言おうとする前に、まるで照れ隠しするかのように早口で捲し立てる。

八幡「 ……… いや、断られてからが勝負って、それ営業の話じゃね?」

しかもブラック企業の社畜営業が初日から繰り返し繰り返し叩き込まれるという例のアレ。
でも俺の経験上、キッパリと断られてからいくらしつこく食い下がっても印象悪くするだけなんだよなぁ。下手すると警察呼ばれるまであるし。

一色「それに私の一番好きなマンガでも、あきらめたらそこで試合終了だって」

八幡「だからお前一応サッカー部なんだよな?」

なんで一番好きなマンガがバスケなんだよ。そこはとりあえずキャプテンなにがしとか、ジャイアントなんちゃらとかにしろよ。他にもいろいろあんだろ、俺もよく知らんけど。




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