俺ガイルSS 『思いのほか壁ドンは難しい』 その他 Part2
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797:1[sage]
2020/04/20(月) 19:43:37.55 ID:cXkTTvye0

まだ何か言いたいことでもあるのか、一色が口をもにゅもにゅさせながら俺の顔をじっと見つめている。

それでいて先程からずっと気になっているくせに葉山との間に何があったのかストレートに聞いてこないのは、やはりこいつなりに遠慮しているのだろう。

八幡「………んだよ。俺の顔に何かついてんのか?」

少しだけ面映ゆくなった俺が誤魔化すように嘯くと、

一色「あ、はい。土がちょっとはねてます」

そう言って手にしているタオルではなく、わざわざポケットから取り出したきれいなハンカチで俺の顔についた土を拭おうとした。

八幡「い、いいよ、汚れんだろ」

傍から見たらまるで彼女のような甲斐甲斐しさに照れ臭くなり、思わず避けようとすると、


一色「そんなの全然気にしないでください。それにこれ、どうせこないだ先輩からもらったハンカチですし」

八幡「 ……… お前はそういうところを少しは気にした方がいいんじゃねぇのか?」




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