俺ガイルSS 『思いのほか壁ドンは難しい』 その他 Part2
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[sage]
2019/07/17(水) 20:33:00.06 ID:9g2X1Clv0
陽乃「こちらこそ、お休みの日にいきなりお邪魔しちゃってごめんなさいね」
小町「いえいえ、お邪魔だなんてとんでもない!」
応じながら小町が両手と首をぶんぶん振り、その拍子にアホ毛がぴょこぴょこ揺れる。
小町「それに休みの日といえばいつも家でゴロゴロしてて美少女アニメが始まるとテレビの下からスカートの中を覗こうと必死になって無駄な努力してる兄の方がマジでキモくてウザくて邪魔なくらいですから」
八幡「うんうんドサクサに紛れてお兄ちゃんの恥ずかしいプライバシー晒すのやめような?」
小町「あ、ところでお兄ちゃん、お茶請けのお菓子、切らしちゃってるみたいなんだけど?」
八幡「 ……… ん? お、そうか。じゃ、すまんが小町、コンビニまでひとっ走りしてもらえるか?」
小町「かしこまっ!」
横ピースとウィンクであざと可愛く答えながら、ちゃっかり反対側の掌が俺に向かって差し出される。
どうでもいいけど、こいつってばホンッと頭脳線が短いのな。
兄妹ならではの以心伝心といやつで小町の意図を察した俺は、とりあえず自分のサイフの中から千円札を一枚取り出し、その手の上に乗っける。
それをしばらくじっと見つめていた小町だが、その目を俺に向けるや今度は顎をしゃくりながら、ふんふんと二度ほど鼻を鳴らす。
どうやら足りないということらしい。
舌打ちを一つ、仕方なくもう一枚取り出して今度はやや乱暴に掌に叩きつけるようにして追加した。
陽乃「あら、全然お構いなく。用向きが済んだらすぐに御暇(おいとま)するつもりだから」
小町「いえいえ、ホントにすぐそこなんですけど、ここはやっぱり気を利かせてわざと遠回りしてきちゃいますから、後は若いふたりでごゆっくり」
口の端から尖った八重歯を覗かせて、にっしっしと気色の悪い笑みを漏らす。
八幡「 ……… いやどう考えてもこの中で一番若いのお前だろ」
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