俺ガイルSS 『思いのほか壁ドンは難しい』 その他 Part2
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621:1[sage]
2019/07/14(日) 23:31:03.18 ID:I8jB+if+0

カップを手にしたまま、三浦が少しだけ驚いたように目を丸くする。

そして、何かしら問いたげな視線をくれる三浦に、

八幡「淹れ方にちょっとしたコツがあるんだよ」

さりげなく、だが鼻につかない程度に自慢してみせる。

お湯を注いでカップを温め、その後にカプチーノを注ぐ。
最初に出てくるミルクは半分ほど使わずにそのまま捨て、シングルのエスプレッソをもう一度注ぐ。
たったこれだけのことなのだが、驚くほど味が良くなる、ドリンクバーだからこそできるテクニックである。

八幡「ちっとは元気出たか?」

三浦「別に落ち込んでたわけじゃないし」

僅かに唇を尖らせて抗議する素振りを見せるが、普段のありあまる覇気がまるで鳴りを潜めている。

三浦「っていうか、もしかしてあんたこういうの慣れてんの?」

こういうの、とはつまり女性の扱いとかそういう諸々の意味合いが含まれているのだろう。

更に俺くらいともなれば、その中に含まれる“全然そんな風には見えないんですけどぉ”というニュアンスまでわかってしまう。でっけぇお世話だっつーの。




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