【ペルソナ5】9股かけたけどやっぱりたった一人を決めていく・後編【安価SS】
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◆86inwKqtElvs
[saga]
2017/02/05(日) 21:51:27.45 ID:kyE835q/0
春「…………」
春「ああ、でも、一ついいかな」
真「……まだ何か?」
春「このこと、双葉ちゃんには内緒にしない?」
春「双葉ちゃんの感情を考えると、いずれは知る事ではあるけど」
春「でもね。双葉ちゃんにとって、あそこは帰る家でもあるから」
真「…………」
真「それは、最後の良心ってやつなの? 春」
春「どう考えるかは自由だよ」
杏「…………」
杏「わかった。今の話は、三人だけの秘密にする」
春「そう。ありがとう」
(春は去っていった……)
杏「……真、どうす――?」
真「…………」
杏「真?」
真「どうして」
真「どうしてかな」
真「どうして私は何も言えなかったのかな」
真「中途半端だ、本当に……!」
杏「真、」
真「杏にはわからないよ!!」
杏「!」
真「春みたいに大切なものを犠牲にしてでも好きな人を選ぶこともできない!」
真「杏みたいに許せないと怒ることもできなかった!」
真「私が彼の隣に立っている姿が、どうしても浮かばない!」
真「わかってた! 私なんかよりずっと相応しい人がいるんだってことぐらい!」
真「私みたいな恋愛オンチなんかより、他の人の方がずっと――!」
真「…………」
真「なんでかなあ……」
真「あ、これだけ覚悟決めた春には負けるなって……悔しさすらなかった」
真「当然だとすら思った。あまりに簡単に納得できた」
真「杏みたいにその覚悟に怯まず、許せないと怒る事が、どうしてもできなかった」
真「それなら諦めて……春の言葉通り、仲間の一人として傍にいる方が、ずっとマシ……」
杏「真……!」
真「…………ごめん」
真「考える時間が……欲しい」
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