【ペルソナ5】9股かけたけどやっぱりたった一人を決めていく・後編【安価SS】
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74: ◆86inwKqtElvs[saga]
2017/02/05(日) 21:49:16.48 ID:kyE835q/0

杏・真「…………」

杏「何言ってんの?」

真「正気?」

春「真面目だよ。二人が自主的に諦めてくれれば、怪盗団を選んでくれれば」

春「私だってわざわざ怪盗団を壊すような真似、しなくて済むから」

杏「都合がよすぎるとは思わない?」

春「じゃあ、もう一度訊くね」

春「二人は私よりも彼を愛してるって言える?」

春「今のぬるま湯のような居心地のいい居場所を壊してでも、彼の隣にいたいって、思える?」

春「彼の隣に立つ為に、どこまで犠牲を払える?」

春「私は居場所も仲間も、犠牲にする覚悟はできてるよ」

真「……本気、なんだ」

杏「けど、させない、って言ったら?」

杏「怪盗団を壊すなんて言われて、黙ってられるわけないよね」

春「つまり二人は」

春「答えられないんだ。私の問いに」

春「…………」

春「中途半端」

真「……っ!」

春「その程度の気持ちなら、配慮する必要もなかったかな」

杏「!」

杏「春、撤回して」

杏「その程度とか勝手に決めつけないで」

杏「ちょっとマジでキレそうだから」

春「いいよキレて。その程度のことなんかどうとでもできるよ」

春「覚悟のない子に負ける道理はないから。違う?」

杏「アンタ、いい加減に……!」

真「無駄よ、杏」

真「今の春を怒鳴ろうが殴ろうが、意味がない」

真「これだけ決めてしまってる人間に言えることなんて、私には……ない」

春「…………」

真「ねえ、春。どうしてそこまでできるの?」

真「口だけじゃないよね。春はそんな言葉だけ並べる子じゃない」

真「どうして……?」




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