200: ◆637SXWkvW2[saga]
2017/03/05(日) 09:58:15.05 ID:6mtsbr/10
パック「まあ、君も曲がりなりにも息子な訳だ」
桐生「……」
パック「君が望むのなら、君だけは殺さずにしてあげてもいい」
パック「もっとも、この状況で生き残れるのか怪しいけどね」
パック「世界の氷河期…片腕の欠損…そして」
パック「君の体にかけられた呪い」
桐生「呪いだと…!?」
パック「その様子だと。知らなかったようだね」
パック「普通はどんなに頑丈でも、一度呪いが発動すれば…すぐに命を落とすハメになる」
パック「だがキミはどういう訳だか、今日まで生き延びていた。いままでドコにいたんだ?」
桐生「親切な診療所で世話になっていた。いま外にいる理由は、体調が少しマシになって、狩猟とまき拾いをしていた」
パック「普通は恩返しをやっている余裕なんて無いんだけどね」
桐生「今日まで幾度となく生死をさ迷いはしたがな」
桐生はチラッと欠損した右腕を見つめる
桐生「どうやら、ここまでのようだ」
パック「どうやら息子の死に目に間に合ったようだね」
桐生「わざわざ俺の死に目を見届けるために来たのか」
パック「一応、親だからね」
桐生「……」
桐生「俺も…ケジメはちゃんとつける。約束だからな」
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