199: ◆637SXWkvW2[saga]
2017/03/05(日) 09:55:20.03 ID:6mtsbr/10
桐生「ぜぇぜぇ…」
パック「あーあ。小指だけじゃなくて、とうとう片腕まで」
桐生「テメェ……なに考えてんだゴラァ!!!!」
パック「……」
桐生「エミリアがこんな事を望んでいるとでも思っているのか…!!」
パック「ま、望んでないだろうね」
パック「でもそのエミリアがもういないじゃないか」
桐生「アイツが嫌だと思うことを…なんで平気な面してやりやがる…!」
パック「平気なんかじゃないよ。リアがいなくなって僕は胸が痛くて仕方ない」
桐生「この世界にはな、あらゆる家族が大勢いる」
桐生「そいつらは全員、大切な存在を失う事になる」
パック「そうだね。そして自分自身の命さえも」
桐生「それが分かってんならなぜこんな事を…価値観が違うで済む問題じゃねえだろ」
桐生「まるで筋が通らねぇ」
パック「……」
桐生「どうなんだパック……答えろぉ!!!!」
パック「筋が通らない…か。それは君自身の事じゃないのか?」
桐生「なに?」
パック「君と盃を交わしたとき…君は言ったよね?」
パック「家族を守りきる事が出来なかったら、ちゃんとケジメをつけるって」
桐生「……!」
パック「それと僕は、娘にもしもの事があったら、怒って世界を滅ぼすとも言った」
パック「あれは冗談なんかじゃないよ」
桐生「…………」
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