93: ◆kJur2.rMxfRZ[saga]
2017/03/10(金) 08:09:33.80 ID:ntNEhCei0
恭介宅
さやか「それで用って何かな?」
恭介「最後に僕の曲を聞いてもらいたいんだ。少ししか弾けないけどさ」
恭介「本当はステージでさやかに聞かせる約束だったけど果たせなくなっちゃったからさ」
さやか「いいよ。恭介の曲、聞きたい」
〜♪
美しい音色が響き渡る。
さやかにとってとても懐かしい曲だった。
恭介が怪我をする前はよく聞いていた。
もし怪我が治った未来があったなら大きなステージで
沢山の観客に聞かせていたと思うと残念で胸が苦しくなる。
だけど曲を弾いてる恭介の顔には後悔も挫折も無い。
音楽を楽しんでいる表情をしていた。
曲が突如止まった、恭介の指が痙攣しこれ以上弾くことが出来なかった。
恭介「ここまでだ」
さやか「……恭介」
恭介「僕、ようやくヴァイオリンを捨てることが出来る」
恭介「僕の代わりに弾いてくれる人が出来たから」
さやか「あっ」
窓に立った恭介はヴァイオリンを外に投げ捨てた。
恭介の顔は呪いが解けたようにすっきりしていた。
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