350: ◆kJur2.rMxfRZ[saga]
2017/07/15(土) 21:28:02.17 ID:1o2Zwag/0
凌馬(なるほど、白い魔法使いは元々、仮面契約者の構造を参考にして開発されていたのか…)
凌馬(ファントム同様に人工的にミラーモンスターを製造すれば、契約者の力を得る事も理論上は可能)
凌馬(それがオルタナティブ計画か。非常に面白い……)
笛木の資料が確固たる証拠となりミラーワールド内で行われている契約者バトルの存在は
より明白に知られることになった。
しかし良いニュースばかりではない、契約者バトルによって一人の魔法少女が命を落とす惨事が起こった。
上層部は速やかに事件を解決するべく、対応を急がせたのであった。
ブラッドレイ「ケイネス君、お主は依然、N市の事件に関わりがあり現地の魔法少女達とも親しい立場だ」
ブラッドレイ「此度の事件の調査及び解決の任を命ずる。大変だろうが頼むぞ」
ケイネス「はっ!必ずや任務を遂行してみせましょう!」
ケイネス(この任務、例え命じられなかったとして、志願してでも私は参加するつもりだ)
ケイネス(こんな事、暦が望むとでも思っているのか?笛木め……)
笛木の蛮行を知り、怒りを燃やしながら廊下を歩くケイネス
彼の行く先を待ち受けるように戦極凌馬は立っていた。
ケイネスと対照的に凌馬はとても嬉しそうな表情をしている。
凌馬「やぁケイネスさん、またN市に行くようだね」
ケイネス(毎度毎度、耳が早いことだ)
凌馬「この先、契約者との戦闘もあるだろう、このエンブレムを受け取りたまえ」
ケイネス「貴様の力を借りたくないんだがな」
凌馬「まぁそう言わずに、これは身に着けてるだけで他の契約者の存在を探知できる道具なんだ」
凌馬「残念ながらミラーワールド内に侵入する効果は付属できなかったが外の世界で戦うなら問題無いだろう」
ケイネス「……分かった。ありがたく使わせてもらおう」
凌馬「理詰めで説明すれば聞き入れてくれる、その冷静な判断力は好きだよケイネスさん」
ケイネス「随分楽しそうじゃないか。こんな事態になっているというのに」
凌馬「『こんな事態』だからだよ、そうでも無ければこういった研究はとても出来ないからね」
ミラーワールドなんて本来なら禁忌として研究するだけで処罰される案件である。
今は事件の対応の為の解析として許されているだけなのだ。
賢者の石、聖杯など悪用すれば世界を傾けるような危険な物は存在するべきではない。
魔法の国ではそれが信条とされている。
事実、800年前にはとある小国の錬金術師達が作り出した兵器を用いて
神になり世界を支配しようとした王が存在した事件も起きていた。
凌馬「もしそんな法が生まれずに聖杯なんて作られていたらケイネスさんも戦死しただろうね。あっっっっっさりやられて」
ケイネス「喧嘩売ってるのか?お前は」
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