308: ◆kJur2.rMxfRZ[saga]
2017/06/12(月) 19:14:35.57 ID:stBEomdb0
王蛇「ああ……」
紫色のスーツを身に纏った男が職員達の亡骸を破壊していた。
どことなくキングコブラを思わせる仮面が返り血によって赤く染まっている。
王蛇は死体から噴き出る血を、その身に浴びて恍惚な声を出していた。
王蛇「糞の臭いがする。そこにいるのは誰だ?」
ウィンタープリズン(姿を消しているのに私に気付いたのか、それにその声は……)
自分の存在に気付いた事にも驚いたが、それ以上に王蛇から聞こえる声が心を揺さぶられた。
目の前にいる王蛇の正体が、菜々を傷つけた復讐するべき男、浅倉威だと気付いた。
透明外套を外して自分の姿を晒す。
王蛇「なんだお前……」
ウィンタープリズン「浅倉威、この虐殺はお前の仕業だな。なぜこんな事をした?」
王蛇「どいつもこいつも糞の臭いを撒き散らしていたからな。これで清々した」
ウィンタープリズン「そうか。貴様はまともじゃないな。ここで死んでもらう」
王蛇「……やってみろ」
ウィンタープリズン「はぁっ!」
王蛇「くくっ」
ウィンタープリズンの拳が王蛇の顔面を殴りつける。
王蛇は回避行動を一切取らずに顔面で受け止めた。
続いて放ったミドルキックが王蛇の脇腹に突き刺さる。
王蛇はウィンタープリズンの足を掴んで動きを封じる。
ウィンタープリズンが片手を地面に付けて魔法を発動。
壁が生えて王蛇の腹部に当たり天井まで押し込んで勢いよく挟み込んだ。
王蛇「なかなか楽しませる」
ウィンタープリズン「壁が溶けている、酸か」
王蛇の口元が開いた。
口内からギザギザの牙を覗かせた。
酸を吐き出して王蛇を拘束している壁を溶かして脱出した。
さらに続けてウィンタープリズンに向けて酸を放出する。
横に飛んで回避した、酸の浴びた個所がドロドロに溶解し崩れていく。
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