スノーホワイト「ファブが逮捕された?」
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299: ◆kJur2.rMxfRZ[saga]
2017/06/11(日) 03:40:44.06 ID:zcWYN+2v0
ドラグレッダー(戦わなければ死ぬぞ。我の力を使って戦え)

スノーホワイト(貴方の力を使う?)

ドラグレッダー(我と契約した時に理解している筈だ。戦い方を)


ドラグレッダーの言う通り、スノーホワイトは力の使い方を知っている。
体内に契約モンスターが入った瞬間に知識が流れ込んできたのだ。
スノーホワイトはディスパイダーに向けて拳を突き立て、攻撃の意思を示した。


龍の頭を模したパーツが右腕に装着され、魔力が集中する。
龍騎のストライクベント、ドラグクローファイアーの火球が射出される。
火球がディスパイダーに直撃し、炎に包みこまれる。


スノーホワイト(倒したの?)

ドラグレッダー(まだだ)

ディスパイダー(シャシャシャアアア!!)

スノーホワイト(糸が!?)


ディスパイダーの口から放たれた糸がスノーホワイトを拘束する。
糸が身体全体を包み込み、身動き一つ取れない。
スノーホワイトにトドメを刺すべくディスパイダーから針が射出された。


スノーホワイト(私、こんなところで死にたく)


カキンカキン


固い物質に衝突した針が転がり落ちる。
スノーホワイトの目の前にはいくつもの壁が生え、盾代わりとなっていた。


ウィンタープリズン(間一髪だったなスノーホワイト)

スノーホワイト(ウィンタープリズンさん!)

ウィンタープリズン(話は後だ。まずはこいつを片付ける)


ウィンタープリズンの姿が少し変化していた。
黒い槍を武器に使い、肩に装着された黒いマントの姿は黒い騎士を連想させる。
針の攻撃を躱したウィンタープリズンの手から超音波が発せられ敵の動きは止まった。


ウィンタープリズンは空高く跳躍する。
マントが全身を包み込み、黒いドリルのような姿となり回転しながら落下した。
ディスパイダーの身体に風穴が開き、爆散した。
ウィンタープリズンは倒したモンスターに向かって手をかざすと
ディスパイダーの魂が吸引され、ウィンタープリズンの身体に取り込まれる。


スノーホワイト(ウィンタープリズンさん、これは……)

ウィンタープリズン(君も契約者になったんだね)

スノーホワイト(え?か、体が!)シュウウ

ウィンタープリズン(時間か、早くここから出よう)シュウウ


二人はミラーワールドから脱出した。
そこはいつも通りの現実世界だった。
街頭の明かりも、走り去る車の騒音も、おしゃべりしながら歩く街の人間達の声もある。
全てが愛おしく思えた、当たり前のように存在する物がこんなに恋しくなるなんて初めてだった。




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