297: ◆kJur2.rMxfRZ[saga]
2017/06/11(日) 03:39:27.71 ID:zcWYN+2v0
スノーホワイト「――――っ!?」
ラ・ピュセル「大変だ!」
アリス「救急車を呼びます」
すぐさま男を床に降ろして、心臓マッサージを行った。
スノーホワイトの魔法と迅速な人命救助によって男は意識を取り戻した。
男はスノーホワイトと目が合うと、彼女の腕を掴んだ。
『もう契約者なんてこりごりだ!』『代わりに戦ってくれ!』
スノーホワイト(どういうこと?)
スノーホワイトの疑問を他所に、男は安心した様に意識が遠のいていく。
救急車がやってきた、後は救急隊員に任せるとした。
再び人助けを始めるべく、アパートから飛び出して家々の屋根から飛び移っていく。
スノーホワイト「え?ここはどこ?」
紫色の霧が辺りを包み、スノーホワイトの方向感覚を狂わせた。
霧の中に閉じ込められたスノーホワイトはどこへ行けばいいのか分からず不安になる。
突然、風が吹いた、霧の一部が消えて一本の道が開いた。
スノーホワイトは何者かに招き入れられるように道なりを進んだ。
霧が晴れて行く、目の前には古びた教会が建っていた。
扉の前に立つとギギギ…と錆び付いた音を鳴らしながら開いた。
教会の中に足を踏み入れたスノーホワイトは思わずビクッと肩を震わせた。
床も壁も天井も全てが鏡張りで出来た、鏡の部屋だった。
鏡の表面は血文字でびっしりと覆われていた。
それは人間達のの願いだった。
絵馬に願いを書いて神社に奉納するように願いが書かれている。
様々な欲望が鏡に映されてスノーホワイトは気分が悪くなってくる。
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