296: ◆kJur2.rMxfRZ[saga]
2017/06/11(日) 03:38:29.26 ID:zcWYN+2v0
浅倉威が逮捕された事件、刑務所内で毒ガスが発生した事件は
すぐさま全国のニュースで報道され
それを見ていた市民達は次々の異常な事態に不安を募らせていた。
ニュースを見ていた姫河小雪もとても胸を痛めた。
浅倉威によってシスターナナは意識不明の状態が続いている。
N市を守る魔法少女として共にファントムと戦ってきた大切な仲間だ。
パートナーであるウィンタープリズンとは連絡が取れないのも気がかりだった。
小雪(二人の事は心配だけど今は何も出来ない。私は私の出来る事をしよう)
魔法少女としての役割を放棄する訳にはいかない。
今はシスターナナの分まで善行に励むのが自分の使命だと言い聞かせた。
放課後、ラ・ピュセルとアリスの二人と合流し、人助けを開始した。
『もう嫌だ!!』『戦いたくない!!』『殺されるぐらいだったら……』
スノーホワイト「心の声が聞こえる!あっち!」
心の声の聞こえた方向へ向かった三人は古びたアパートにたどり着く。
チャイムを鳴らしたが反応は無い。心の声も聞こえてこない。
ドアノブを掴むと鍵はかかっておらず扉が開いた。
ラ・ピュセル「なんだこれは……」
アリス「真っ暗です」
外はまだ明るいというのに室内は明かり一つ無い暗闇だった。
魔法少女の優れた視力で中を確認して気付いた。
全ての窓に新聞紙が貼り付けられ床にはガラスの破片が散らばっていた。
嫌な予感がしたスノーホワイトは土足のまま部屋の奥へ入った。
そこには若い男がロープで首を釣っている姿があった。
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