896: ◆8zklXZsAwY[saga]
2019/05/06(月) 22:29:28.05 ID:kdA8uLchO
『正直、感謝してるんだ、君が来てくれて』
いちど部屋から出て行った佐藤が戻ってきたのをモニターで確認した甲斐が言った。
『いま話題の亜人・佐藤がセキュリティ会社社長の暗殺に失敗……これ以上の宣伝文句があるか?』
佐藤はあいかわらず甲斐の言葉を聞き流している。モニターの前を通り過ぎると、そのすぐ横で立ち止まり、おもむろに左腕をあげた。
甲斐「ところでさっきから何をしているんだ?」
優越感と自尊心に満ちていた甲斐だったが、佐藤が一向に反応を返さないことに不満なのか、多少の機嫌を損ねながら訊いた。
甲斐「いい加減諦めてかえったらどうだ? 飽きてきたよ」
不意に乾いた音がした。甲斐が耳にしたのは外のマイクが拾った音声だった。
甲斐は椅子に坐ったままなんとなくゆっくり動き、背後を振り返った。
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