884: ◆8zklXZsAwY[saga]
2019/05/06(月) 22:10:00.77 ID:kdA8uLchO
佐藤のIBMは真鍋のシグザウエルP220を右手で握り、目覚めの引き金を引いていた。 銃弾が帽子に焦げ目をつくる。
十指の欠けた手を脇腹にそえた姿勢での佐藤の眠りはまだ守られていた。
アナスタシアのIBMが拳銃を握った敵の右手に左手首の断面をぶつけ、消失させていた。拳銃を握った右手が床に落ちる。がちゃんという金属音がいちど鳴り響く。
アナスタシアはIBMの頭部をそのまま前に突き出し、直進させる。星十字が偏平な佐藤のIBMの頭部に迫る。互いに頭部は半分ほどになっている。
黒い頭部に視界が占められるなか、アナスタシアは佐藤のIBMの?が窄まるのを目撃する。口腔内にあるものを吐き出すときのような、まさに吐き出すというときに見せる?の筋肉の運動。
星と爬虫類を形象する頭部が衝突し、IBM粒子が溶け合い、交流が為され、消失する。佐藤の記憶がアナスタシアに流れ込む。
平沢が復帰して、行動を起こせるようになる。防弾ベストを着ていても、銃弾があたったときの衝撃は身体につたわる。胸部に浸透した衝撃が軽度の肺挫傷を引き起こしていた。
自分の銃がなくなっていることに平沢へ気づいた。平沢は佐藤から押収し、離れたところに置いたリボルバーに手を伸ばす。
腕を伸ばす作業には苦痛が伴った。呼吸することにすら苦痛が入り込んでくる。
平沢の手がリボルバーに触れるまえに佐藤が目覚める。
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