新田美波「わたしの弟が、亜人……?」
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877: ◆8zklXZsAwY[saga]
2019/05/06(月) 22:00:45.93 ID:kdA8uLchO

アナスタシアは、周囲を包み漂う白い煙幕にじっと眼を凝らした。

煙の中を黒い影が横切った。物体の運動によって押し退けられた煙がもとの空間に戻ろうとする。アナスタシアは、左側にあるプールから大きな水音が起ち上がるのを聞いた。

平沢と真鍋もその水音を聞いていた。平沢は佐藤の止血に集中していた。何が起き、どんな音がしようと止血が終わるまで顔をあげようとしなかった。

真鍋は握っていた拳銃を、落ち着きつつある消火剤の煙幕から飛び出してきた物体に向けた。プールの水が拳銃と真鍋の顔にかかる。微動だにせずプールに視線を固定していると、水が赤く染まり出すのを目撃する。

投げ込まれたのは、年嵩の黒服の死体だった。


真鍋「罠だ!」


真鍋は叫び、銃口を反対側の壁に向ける。巨大な爬虫類の怪物のような黒い影が高速で壁を移動している様子が眼に写る。佐藤のIBMが這っていた壁から跳躍し、大口を開け真鍋に飛びかかった。


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