新田美波「わたしの弟が、亜人……?」
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858: ◆8zklXZsAwY[saga]
2019/03/25(月) 00:18:04.95 ID:SzhTzFDuO

『一名死亡』


耳のイヤホンから黒服の報告が聞こえる。永井は十二階と十三階のあいだの踊り場いて、階段に転がっている警官の死体を眺めていた。階段を駆け上ってきたためか呼吸は荒く、頭の横にあげた両手が呼吸に従って上下している。

永井はゆっくりと視線をあげ、死体から眼を逸らした。名前はなんだった、と永井は一瞬考えた。眼の前で横たわっている警官の名前も、十五階で死んだ黒服の名前も永井は知らなかった。


「動くなぁぁっ!」


上の踊り場の警官が永井にむかって怒鳴った。その声をきっかけにその場にいる全員の視線が永井に集まった。


「永井……圭だな……」


警官が緊張感を抑えた声で言った。手に麻酔銃が握られ、永井に狙っていた。


永井「うるせえよ」



この上ない苛立ちを感じながら、永井はぼそりと言い捨てた。




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