新田美波「わたしの弟が、亜人……?」
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857: ◆8zklXZsAwY[saga]
2019/03/25(月) 00:16:56.57 ID:SzhTzFDuO

黒服1「お先」


年嵩の黒服は黙って頷いた。

平沢と真鍋が通路を進行、佐藤が倒れた地点を確認するが、姿はなかった。床の血痕は近くのドアまで続いていて、ドアはかすかに開いていた。

年嵩の黒服が合流した。肩からMAC10のストラップをかけている。

若い黒服は足音が遠ざかっていくのを聞いていた。視覚も暗くなっていく。通路の覆う物理的な暗闇以上に暗く黒い闇が、頭の先から下りてきて、手足の先端まで染み渡っていくのを感じる。感覚のすべてが遠くなっていき、力が抜ける。使えるものがなくなる。身体を動かす意識が小さくなる。


天国への扉を叩くような感覚……


傷口を押さえていた黒服の左手が床に落ちた。


黒服2「一名死亡」


かすかな気配の消失を感じ取ったかのように、年嵩の黒服が無線にむかって静かに言った。


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