841: ◆8zklXZsAwY[saga]
2019/03/24(日) 23:56:43.06 ID:6D6vTS+OO
『もしもし? ケイですか!?』
永井「いいか、おまえの存在を正体は隠したままこっちの仲間に明かす。平沢って人から佐藤と遭遇したと連絡が来たら、おまえはIBMを平沢さんたちのところまで送れ。やつにIBMを消費させ、できるだけ長く引き付けるんだ!」
『わかった!』
躊躇いのない返事。通話を終えたあと、永井は無線機で平沢に先ほどのアナスタシアとのやり取りのことを告げる。平沢から了承の返事。立て続けに喋り続けたせいで、呼吸がとてつもなく早くなっている。永井は肺が破裂したかのように大きく息を吐くと、足に力を込め階段を駆け上がった。
十一階に到着、永井は戸崎に連絡する。
永井「戸崎さん、電力区画の状況は!?」
戸崎「こちらセキュリティ・サーバー室、電力の復旧はできそうか?」
『こちら電力区画、主電源が物理的に破壊されています。修理が数分で済むか数時間かかるか……まだ、なんとも……』
戸崎「だそうだ」
永井「クソ!」
永井の口から悪態が飛び出た。
永井「佐藤にIBMを消費させるためスプリンクラーを切っといたのが裏目に出たか……予備電源の破壊は防げたかも……」
過去の判断を悔やむ発言を口ごもり気味に言い終わった永井は即座に感情を切り替え、戸崎に指示を出した。
永井「戸崎さん、あなたは電力が復旧したときのためにそこを動かないでください。これから講じるすべての策が失敗に終わった場合……わかってますね?」
戸崎「ああ」
中野「永井! そこが仮眠室だ!」
顔を上げると、仮眠室と書かれた室名札が眼に入った。通路を右に折れた先を示している。永井も先頭を走る中野もスピードを緩めず、仮眠室へ走っていく。
仮眠室のドアが開いた。中から負傷者を寝かせた担架を搬送する救急隊員二名と制服警官一名が出てきた。通路を曲がった永井たちと警官の視線が合った。
968Res/1014.51 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20