新田美波「わたしの弟が、亜人……?」
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821: ◆8zklXZsAwY[saga]
2019/03/24(日) 23:31:53.84 ID:6D6vTS+OO

右手で左手首を掴み、油の中にいれる。人間の手首を揚げているにもかかわらずジューっという音だけはおいしそうだった。片手での調理ははじめてだったが、揚げ上がりはうまくいった。タレを絡めるとほかの手羽先と見た目はあまり変わらない。

ビニールパックに手首と手羽先を詰め終わったちょうどそのとき、バイク便がやってきた。

佐藤は包帯を巻いた左手をポケットに入れて隠しながら配達物をバイク便のドライバーに手渡した。

バイク便が行った後、佐藤は近くの材木工場へ自転車で向かった。帰路を考えると、自動車を使うわけにはいかない。

ズボンのポケットに拳銃と左手を忍ばせながら自転車を漕いで行く。夕暮れから夜へと変わる頃。影が道路にのび、車輪がカラカラと音をたてながら回った。

豊郷林業の駐車場に停まっている車は二台しかなかった。佐藤は自転車を乗り捨てると、工場へ歩いていった。

工場の前で二人の人間がなにかを話している。現場の作業員とおぼしき帽子を被った男が木製のパレットを事務所の人間らしい若い社員に見せて、何事かを説明していた。

佐藤は帽子を被った作業員を撃った。

もう一人の社員が同僚が即死したことも理解しないうちに、佐藤はその社員に話しかけた。


佐藤「ある機械を貸してくれないかな?」


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