789: ◆8zklXZsAwY[saga]
2019/01/26(土) 22:28:42.14 ID:ymR8HEsBO
奥山「佐藤さん!」
留守番電話センターにつながったが、無視して叫ぶ。
奥山「なぜか永井圭がいる! こっちの見えないところでなにか……」
奥山は違和感の正体に気づいた。耳に受話器を当てたまま、左のモニターを見る。セキュリティ・サーバー室への通路には何も映っていない。奥山はキーボードのキーを押し、映像を巻き戻した。受話器を持ったまま、映像を巻き戻しを続けていると、廊下を横切っていくものが見えた。奥山は映像を一時停止して顔をモニターに寄せると、瞬きも忘れモニターを睨んだ。
床から一メートルほどの高さにピストルのような形をしたものが浮かんでいた。
奥山「麻酔銃が、飛んでる……?」
その瞬間、奥山はすべてを悟った。
奥山「ああ、全部ワナだ」
下村のIBMが奥山のすぐ背後で麻酔銃を構えていた。引金が引かれ、麻酔ダートが発射される。麻酔ダートは奥山の首の後ろに刺さり、一瞬で奥山の意識を奪った。
IBMによって室内の安全が確認されると、下村と戸崎がセキュリティ・サーバー室に足を踏み入れた。
戸崎「セキュリティ・サーバー室を奪還した」
戸崎はキーボードをタッチし、換気システムを作動させた。
平沢が戸崎からの無線連絡を耳にする、そのときドアが開いた。
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