787: ◆8zklXZsAwY[saga]
2019/01/26(土) 22:26:26.51 ID:ymR8HEsBO
奥山「こっちもあと少しで十五階全体のセキュリティを掌握できるよ」
気を取り直した奥山がハッキングの進捗状況を田中に伝える。
田中は奥山からの通信を聞きつつクリアリングしながら通路を進行していく。観葉植物の裏を素早く確認し、視線を前に戻す。奥山からの通信に意識を向ける。
『そしたら熱源で敵の配置を……し……』
田中「奥山?」
突如、無線にノイズが走り、すぐに通信が不可能になった。
奥山「田中さん?」
奥山の無線も同様で、田中との通信を再開しようとしてもノイズばかりがインカムから聞こえてくるだけだった。
田中は足を止めて奥山からの通信が再開するのを待っていた。
高橋「どうするよ」
田中は視線を上げた。社長室のドアが見える。距離は十メートルもない。
田中「……もう眼の前だ。続行するぞ」
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