785: ◆8zklXZsAwY[saga]
2019/01/26(土) 22:23:37.41 ID:ymR8HEsBO
十五階の業務フロアへと続くドアの前で田中たちは上階と下階からの挟み撃ちに警戒しつつ、奥山がドアのロックの解除するのを待っていた。
田中「奥山、まだ開かないのか?」
田中は銃床を肩にあて床に膝をついた姿勢で下階を見張っていたが、いい加減にしびれを感じ始めていた。
『十五階のセキュリティシステムは特別厳重で、熱源に体重感知、社長本人の認証がなきゃ猫すら入れない』
奥山がインカム越しに説明した。
高橋「もう五万分は待ってるぜ」
ゲン「ハハ、サバ言うな」
『あのねえ……きみらがたのしくドンパチしてた間も、僕はこのセキュリティと格闘してたの』
奥山の口ぶりは自分の仕事のほうが撃ち合いよりもはるかに複雑で神経の使う仕事だと言いたげなものだった。
『優秀なエンジニアでもあと五時間はかかるよ』
田中「おい、そんなに待てないぞ!」
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