764: ◆8zklXZsAwY[saga]
2019/01/26(土) 21:50:16.84 ID:ymR8HEsBO
『3』
『2』
『1』
あまりのも機械的なカウントダウンの音声。
「おぉーい!!」
「待て待て待て!!」
「早く開けろよ!!」
ガス室の内側にいる人間の複数の声。恐慌にかられた人々の叫び。奥山はコツコツと杖で床を叩きながらガラス扉の反対側にある大型モニターの前にある椅子に歩いていった。椅子に腰かけ背凭れに身体を預けると瞼を閉じた。視界が暗くなると奥山の意識から大勢の悲鳴が遠ざかり、機械音声の冷酷な響きだけが選別されたように奥山の耳に届いた。
『CO2ガスを放出します』
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