新田美波「わたしの弟が、亜人……?」
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75: ◆8zklXZsAwY[saga]
2017/01/28(土) 23:16:57.32 ID:8ENUCYV1O

美波「プロデューサーさんのおっしゃることはよくわかったつもりです。わたしの心配をしてくれていることも、いまの状況について冷静な意見をおっしゃてくれたこともわかっています。でも、わたしにとって、問題は圭がどう受け止めるかってことなんです。警察や政府の人たちが圭を追って、一般の人たちも大騒ぎしているとき、安全が保証されるから政府に保護されるべきだとニュースで報道されたとしても、それを信じるでしょうか?」

武内P「新田さんのおっしゃることなら信じてくれる、と?」

美波「……わかりません。でも、もしかしたら信じてくれるかもしれない」


美波は正直に自分の思ってることを言葉にした。そのことを実際の音声で聞いたとき、それほどショックを受けていない自分に気づいた。あいまいな希望だとわかっていても、なにかをしないではいられなかった。美波の言葉を聞いたプロデューサーはうつむいていた。ややあってから、プロデューサーが口を開いた。


武内P「政府に保護された亜人は、たとえ家族といえど面会はできないと聞いています。新田さんは、それでもかまわないのですか?」

美波「そのことも考えてみました。圭が安全な場所にいることが、わたしが最優先にすることなんです」


プロデューサーはまた沈黙した。だが、今度はうつむかなかった。




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