687: ◆8zklXZsAwY[saga]
2018/10/15(月) 21:13:13.22 ID:z5kRHM0CO
平沢「おまえ、寂しいのか?」
永井「はあ!?」
思ってもみなかったことをいきなり聞かれ、永井は素っ頓狂を声をあげた。平沢はとくに反応を示さず、永井から人ひとり分ほど距離をとって石垣に腰を下ろした。平沢は上半身を永井のほうに傾けると、話を続けた。
平沢「他人の心を一切汲まない自分の言動を本当に正しいのかと迷ってる、かわるべきなんじゃ、と」
永井「それはないね」
永井はまたも正面を向いた姿勢のまま即答した。
永井「僕はめちゃくちゃなことなんかひとつも言ってない。合理的に判断を下すだけだ。変わる必要性がどこにあるんだよ」
喋っているうちに口調が強くなっていき、最後にはほとんど叩きつけるようになっていた。
食ってかかる響きのこもった永井の言葉を聞いても平沢は態度を変えなかった。平沢はともすれば興味がないと思えるほどあっさりと永井に応えを返した。
平沢「ああ、その通りだ」
永井の眼と口が開いた。
968Res/1014.51 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20