686: ◆8zklXZsAwY[saga]
2018/10/15(月) 21:12:11.09 ID:z5kRHM0CO
佐藤要撃のためのプランは詰めの段階まできていた。戸崎がより詳細な現地設備の情報を持ってきたことから、亜人に対して有効な要撃プランを作ることができた。あとは実際の現場を見て、細かい点を修正していけばいい。永井はそう考えていた。
要撃のメインとなるのは黒服たち、やつらをどのようにして動かせばいいか、戦闘経験を積んでいるから簡単には僕の指示に従わないだろう、いや、プランの有効性を示せば動くか?
すくなくともやつらはプロだから感情で判断しない、だが内部の感情をすべて殺しきることはできない、問題はその度合いだ、心理の問題、問題はいつだってそれだ。
平沢「永井」
呼び掛けれ、永井は顔をあげた。平沢が永井を見下ろしていた。いつものようにスーツの前を開けて、立っていた。照らされているところと夜のところのあわいのところだった。
永井「えーと……平沢さん、でしたっけ?」
平沢「真鍋から聞いたが、なにか用でもあったのか」
永井はすぐに応えず、視線を平沢から正面に戻し、自分ひとりで考え事をしているといいたげな態度で言った。
永井「いや別に。体重や身長のデータとかもあったほうがいいかもと思っただけです。でもなくても全然大丈夫なんで」
平沢は眼を合わさない永井の横顔を見つめながら、訊いた。
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