671: ◆8zklXZsAwY[saga]
2018/10/15(月) 20:44:52.41 ID:z5kRHM0CO
作戦会議に使われる休憩室のドアを開けると、そこには永井たち四人を除く全員がすでに集合していた。
部屋はそれほど広くなく、四角いテーブルが二列になって等間隔に三台並べられていて、テーブルにつき椅子がおおよそ四脚あったが、入口から見て右側の壁、戸崎が立っているほうの壁に近いテーブルには二脚と一脚しかなかった。
戸崎の右手にある二脚のテーブルには中野と下村がいて、雑談している。
真鍋たちが部屋に入ってきた。二人は先にいた平沢たちのほうへ歩いていく。
平沢と最も年が若いであろう黒服の男は、戸崎と向かい合うかたちで壁に背をつけ立ったままでいて、合流した真鍋たちも同様の姿勢をとり、黒服たちは部屋全体を見渡せる位置についた。
永井は何も言わず、前列の椅子が一脚しかないテーブルについた。中野を伺ってみる。あきらかに弛んでいる。何も分かっていない様子だったが、永井は苛立たなかった。ただ、気楽でいいなと思っただけだった。
全員が位置についたことを認めると、戸崎が資料を配った。
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