641: ◆8zklXZsAwY[saga]
2018/07/08(日) 21:16:46.91 ID:Wqc3ZOPPO
永井は反射的に人質から飛び退いた。両手を開いたまま突きだし、降参する寸前のようなポーズをとる。この行動は正解だった。逃避的に距離をとるための動作が、攻撃してきたのみ反撃しろと厳命された黒服たちの行動を一瞬遅らせた。
中野「永井! こんなことしなくていいだろ!」
永井「邪魔するな中野!」
真鍋「どうする、撃つか!?」
矢継ぎ早に叫びが飛んだ。彼女のいる病室が混乱しそうになる。
戸崎「私を殺しに来たわけじゃなさそうだな、なにが目的だ!」
戸崎がとっさに叫び、問いかける。
永井「……夏だ」
ずっとそのことを考えてきたとでも言いたげに、永井は静かに話し出した。
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