新田美波「わたしの弟が、亜人……?」
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60: ◆8zklXZsAwY[saga]
2017/01/28(土) 22:51:07.83 ID:8ENUCYV1O

美波「あの、亜人管理委員会とはどんな組織なんでしょうか? 警察の方に聞いてもよくわからなくて」


美波は不安の種類を個人的なものから一般的なものにみせようと努めながら質問した。その成果があるのかどうかを判断するには、美波はまだ混乱のなかに居すぎていた。


戸崎「当然の疑問でしょうね」


戸崎は手袋をした手で眼鏡の位置を整えた。眼鏡が上に動いたとき、レンズの下半分のところが光を受け、反射した白い輝きが美波にむかって飛んできた。


戸崎「われわれが亜人の管理、研究を目的とした団体であることはもう理解されていると思います。活動内容は亜人関連法案に基づき規定されており、研究者や一部の政府関係者をのぞき、その内容は原則非公開となっています。たとえ亜人の親族であろうとも、面会や手紙のやり取り等はほぼ許可されないと考えてください」


言葉が刃のはたらきをして美波の心臓に突き破った。息の仕方を忘れてしまったかのように美波は口を開けたが、求めているのは別のものだった。




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