57: ◆8zklXZsAwY[saga]
2017/01/28(土) 22:46:33.43 ID:8ENUCYV1O
美波「あの、でも、刑事さんにはもう話をしたんですけれど」
美波は多少警戒しながら言った。眼にもどってきた光に失望を与えたくなかったし、そうなった瞬間の暗闇を戸崎に見られたくなかった。
戸崎「それはわかってます。ですが、亜人に関する一切はわれわれ亜人管理委員会に決定権があります。現在、警察によっておこなわれている永井圭の捜索、そしてその身柄の保護もわれわれの進言によるものとお考えください」
美波はふと助けを求めるかのように視線を部屋にさまよわせた。部屋の中に美波を助けてくれる人間はだれもいなかった。戸崎は話をつづけた。
戸崎「あなたの弟はすでに県外に逃亡したものとみています。そこでまずあなたにお聞きしたいのは、永井圭と行動をともにしている協力者についてです。どなたか心当たりのある人物は?」
美波「協力者、ですか」
戸崎「高校のクラスメイトの所在はすでに確認済です。ほかに弟さんと親しい人物はいませんでしたか? たとえば、子どもの頃によく遊んでいた人物などは?」
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