565: ◆8zklXZsAwY[saga]
2018/02/18(日) 21:48:37.36 ID:oL93h30zO
永井と中野はふたりして呆然としていた。アナスタシアが鼻と口を手でおおって上を向いたとき、永井は文句をぶつけようとアナスタシアに一歩詰め寄った。
公園に盛大な腹の音がたっぷり五秒間響いた。
音源はアナスタシアの腹だった。空腹がみずからの存在を思い出させようとしているかのような大音量。むかっ腹とすきっ腹が混じりあった状態にアナスタシアはどうしたらいいかわからず、羞恥に頬を赤く染めた。
永井「でかいし、長い」
永井は勘弁してくれと思いながら言った言葉は、アナスタシアに追い討ちをかけた。
中野「ダジャレ?」
永井「うるさい」
アナスタシア「うぅぅ〜……」
とうとうアナスタシアが大声で泣きはじめた。声量を押さえる術を知らない子どものような全力の泣きかた。
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