564: ◆8zklXZsAwY[saga]
2018/02/18(日) 21:47:23.02 ID:oL93h30zO
アナスタシア「アーニャのおサイフ!」
永井はとくに驚いた様子をみせなかったが、大声には顔をしかめた。財布がアナスタシアに投げ返される。中を確かめると、わずかに硬貨が残されているだけで紙幣が一枚もなかった。
アナスタシア「お金がないです」
永井「こっちには資金が必要なの」
中野「おまえ、金返せよ」
永井は中野にも財布を投げた。案の定、財布の中身は空だった。
永井「おまえ、ぜんぜん金持ってないな」
永井はペットボトルの蓋をひねりながら平然とした調子でいった。
ついにアナスタシアの堪忍袋の緒が切れた。永井の手からペットボトルをひったくる。開けかけの蓋がすっ飛んだ。アナスタシアは空にしてやるつもりでコーラを一気にあおった。しゅわしゅわとコーラの甘さが口に広がり、舌を満足させる。が、流し込まれた炭酸水が定められたように喉で弾けると、アナスタシアはむせてごほごほと咳き込んだ。
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