563: ◆8zklXZsAwY[saga]
2018/02/18(日) 21:46:08.58 ID:oL93h30zO
中野「いや、アーニャちゃんが亜人だってのはわかってるよ。でも、居酒屋で亜人の話になったときもそんな話は全然なかったぜ」
永井「ていうか、こいつの正体ばらしてないし」
アナスタシア「えっ!」
こんどはアナスタシアが驚いて眼を見張った。顔をぐいっと永井のほうにつきだし、話の続きを聞こうとする。
永井「セーフゾーンにいられなくなったのに動画を公開しても意味ないだろ」
中野「動画ってなに?」
永井は無視した。アナスタシアにしても中野の疑問にこたえる余裕はなかった。
心のなかでふつふつと気持ちが湧き起こる。アナスタシアはようやく、あまりにも自分勝手な永井に怒りはじめていた。飲み物を自分の分しか買ってこなかったのもむかむかする。しかし、同時に安堵の気持ちもあった。ふたつの気持ちが拮抗し、アナスタシアの表情が凝り固まった。
どっちの態度を面にあわらわすか決められずにいたアナスタシアが、永井があるものをズボンのポケットにしまおうとするのを見たとき、思わず叫んだ。
968Res/1014.51 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20