新田美波「わたしの弟が、亜人……?」
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51: ◆8zklXZsAwY[saga]
2017/01/28(土) 22:36:40.39 ID:8ENUCYV1O

部屋にはいってきた眼鏡の男と女性役員の目が合った。女性役員のほうが眼鏡の男よりはやく進み出て、自分とあとの二名の紹介をする。


美城「美城プロダクション専務の美城と申します。弊社部長の今西、新田美波参加プロジェクトのプロデューサーも同席しております。失礼ですが、厚生労働省から派遣された方でよろしかったでしょうか?」

戸崎「はい。私は亜人管理委員会の戸崎と申します。こちらは秘書の下村です」


戸崎の発音は姓が濁らないことをことさら強調していた。

同席していた部長の今西とプロデューサーの表情はともに険しかったが、戸崎と会話する美城専務は淡々と今後の対応について話を進めていた。


美城「新田美波はあちらの応接室にいます。このあとすぐに聴取を開始されますか?」

戸崎「ええ。彼女の聴取はできれば私たちだけで行いたいのですが、構いませんか?」


プロデューサーの表情に懸念の色が浮び、身体が前に傾いた。美城専務は彼が迂闊に発言するまえに話を続けていた。




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