485: ◆8zklXZsAwY[saga]
2017/10/23(月) 23:02:14.58 ID:rkcK97lyO
ゲン「マジかよ……」
集団の中心から隊員を確実に殺している佐藤を双眼鏡越しに見ていたゲンが、眼を見開いたままぼそりとつぶやいた。
ゲン「群れのど真ん中に分け入った! SATは味方の誤射を気にして迂闊に発砲できない」
高橋もその様子をライフルのスコープを使って見ていた。高橋は口を半開きにして、引きつった笑いをこぼすかなように息を細かく吐いている。内側に押さえきれない興奮を感じたゲンは、双眼鏡を眼から外して高橋に叫びかけた。
ゲン「やべえっ、あのオッサン、人間じゃえねえ!……ああっ、亜人か!」
高橋もゲンを真似してスコープから眼を離した。だが、隣の相棒に応える声は背骨を走る戦慄に似て、小さく、そして震えていた。
高橋「怪物だよ……」
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