426: ◆X5vKxFyzyo[saga]
2017/09/25(月) 20:22:45.59 ID:4fkctst+O
ちひろはいったん言葉を切り、おずおずとプロデューサーに尋ねた。
ちひろ「その、どうでしたか?」
武内P「まだ、なにも……」
ちひろ「そうですか……」
沈黙が耳にこびりつくかのように部屋に張りつめた。それきり二人は黙りこくってしまった。耐えがたいが、耐えるしかない重苦しさが濃霧のように広がり皮膚にまとわりついた。そのとき、昼休憩の終了を告げるチャイムが鳴った。後ろめたさを覚えたように、二人はすぐには動けなかった。時計の針は止まることなく進み続けている。すこしして、二人は時間の進みに従うようにして、それぞれの作業に戻っていった。
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