425: ◆X5vKxFyzyo[saga]
2017/09/25(月) 20:21:37.27 ID:4fkctst+O
その日のうちにプロデューサーは寮監とともに警察に行き、捜索願を出した。捜索願は受理された。四日過ぎた。警察からの連絡はこなかった。プロデューサーは警察に電話してみた。捜査状況はもちろん聞き出せなかった。電話に出た警官は、今回のケースに事件性はなく、家出人の多くは一週間以内に帰ってくるのだから落ち着いて待っていてくださいと嗜めるように言った。
電話が切れたあと、プロデューサーはアナスタシアの携帯に電話をかけた。うんざりするくらい耳にした「おかけになった電話番号は……」のメッセージがまた再生された。
ちひろ「プロデューサーさん」
プロデューサーは話しかけられてはじめて千川ちひろが部屋に入ってきたことに気がついた。
武内P「千川さん。すみません、気づかなくて」
ちひろ「いえ。いいんです」
武内P「皆さんはまだ部屋に?」
ちひろ「ええ。仕事がない子たちはみんな。夏休みの宿題をやっています」
武内P「今月は大変でしたからね」
ちひろ「それだけというわけではなさそうですけど」
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