424: ◆X5vKxFyzyo[saga]
2017/09/25(月) 20:20:01.66 ID:4fkctst+O
現在のところ、彼女たちは仕事を続けられてはいる。だがこれはあくまでいまのところであって、これからはどうなるかわからない。彼女たち一人ひとりの状態をきちんと見極め、状況に応じた対応していかなくては。
アナスタシアが失踪したのは、プロデューサーがあらためて身を引き締める思いになったその矢先のことだった。
アナスタシアが外出した日、プロデューサーは女子寮の門限の時刻に寮監に連絡し、アナスタシアが帰寮しているか確認した。連絡を受けた寮監がふたたび電話口に戻ってくると、その声には戸惑いが滲んでいるようだった。アナスタシアはまだ帰ってきていなかった。アナスタシアに電話をかけてみたが、彼女の携帯の電源は入っていなかった。
翌日、アナスタシアがまだ帰ってきていないことを確認すると、プロデューサーはアナスタシアの両親に連絡を入れた。両親とも、アナスタシアが寮に帰っていないことに驚き、不安を感じていた。両親に承諾を取り、GPSによる位置情報の特定も行ったが、位置を特定することはできなかった。プロデューサーは彼らにプロダクションが行う対応を伝え、アナスタシアが通う高校へそちらから先に連絡をいれるよう依頼した。両親が話を通しておいてくれたおかげで、高校への事情説明はすんなりいった。担任教師からプロデューサーへ連絡が来たのは昼休みが終わる少し前の午後十二時五十分頃。夏期休暇だったので、ほとんどの生徒から話を聞くことはできなかったとのことだった。
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