361: ◆8zklXZsAwY[saga]
2017/08/12(土) 22:18:02.00 ID:jvW3su8lO
戸崎はオグラに歩みよると、手錠が掛けられたオグラの左手を掴み、手を開いた状態でテーブルの上に押さえつけ、長方形と二等辺三角形が組み合わさったような五角形の薄いスチール製のこてをつき下ろした。オグラの小指が骨ごと切断された。テーブルに血が広がった。こてを抜いたとき、小指がもとあった位置からずれ、テーブルを覗きこめば手と指の断面が見えるようになった。
戸崎「それを見てみろ。死んだボディーガードの私物だ」
苦悶するオグラの手を押さえつけたまま、いきなりの蛮行に驚いている平沢に向かって、戸崎が言った。平沢は言われた通り、イージージッパーから手帳を取り出し、中身を開いて見た。
平沢「国防総省……」
戸崎「オグラ・イクヤが向こうの国で受け入れられたのは生物物理学者としてではない」
戸崎はオグラを見下ろしながら、話を続けた。
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