293: ◆8zklXZsAwY[saga]
2017/07/08(土) 12:59:35.38 ID:8mPTevMeO
世間話を終えて主婦と別れ、中野は自分の部屋に向かう。疲労のためか中野はだらだらとした足取りで歩いていた。他の住人にまたしたも血まみれのパーカーが目撃されるかもしれなかったが、疲れを癒すために自分の部屋まで慌てて走る気にはなれない。中野はポケットに手を入れたまま、七階の通路を進み、部屋の前まで来た。
中野「お」
ノブを持つと、力を入れるまえにドアが開いた。
中野「カギ開けっ放しだったか」
中野はドアを閉めて、靴を脱ごうとしてふと顔をあげる。部屋の中に四人の男達がいた。いずれも黒いスーツを着ており、土足のまま部屋を物色している。
中野「あれ?」
黒服1「中野君、だね? ここに住んでる」
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