294: ◆8zklXZsAwY[saga]
2017/07/08(土) 13:00:51.87 ID:8mPTevMeO
黒服の一人が中野のほうを向きながら、懐に手を入れる。中野は怒鳴ったり、怯えたり、あるいは繕ったりすることはしなかった。ほとんど本能的に部屋から飛び出し、通路を駆け抜け、逃走する。黒服たちもすぐに追走する。彼らは言葉を交わすこともなく、自然に二組に分かれ、一方は中野の追走、もう一方は階下へ向かい反対側へとまわる。
下村はマンションの前に停めた車の中で、黒服たちが待機している仲間に放つ大声を聞いた。
下村「あのスーツの人たちは?」
下村は助手席の戸崎に質問する。
戸崎「彼らは厚労省の職員じゃない。ある男が雇っていた連中だ。それを私が再び招集した。さまざな仕事をしてくれる。少々荒っぽいこともな」
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