279: ◆8zklXZsAwY[saga]
2017/07/08(土) 12:30:23.99 ID:8mPTevMeO
佐藤「そう、大量虐殺する」
予想だにしていなかった佐藤の提案に、再集合した一同はそろって息を飲み、沈黙した。佐藤の声音はさっきまでの落ち着きを保ったままで、その選択がさも当然のことであるかのように話を続ける。
佐藤「あの放送で猶予は与えた。隠蔽する政府、無関心な国民。私はもう容赦する気がない。自分達が巻き込まれれば、もう無関心ではいられないはずだ。そして、我々の力を認めさせる」
佐藤の言葉に愕然とし、いまだ自分の耳に疑いを持つ者もいれば、昏い興奮を隠しきれない者もいる。
高橋「はは……集まったっつても、この人数だぜ?」
ゲン「算段はついてんのかよ?」
後者の反応を示す二人が佐藤に問いかける。それに対し、佐藤は口角を上げ、にんまりとした笑みを作って答える。
佐藤「やるよ? 私は」
秋山「馬鹿か!? そんなことすべきじゃない!」
秋山は佐藤の計画に強硬に反対した。佐藤は態度を変えなかった。平然と、「もちろん、全員から賛同を得ようなんて思ってないよ」と嘯く。
佐藤「反対派は君と、君と……君は?」
佐藤は手を縦に振りながら、秋山と眼鏡の亜人とショルダーバッグの亜人を反対派へと選り分けていく。次に佐藤は視線を右に動かし、顔を伏せている中野を見つけると声をかけた。声をかけられた瞬間、中野の肩がびくっと震えた。
佐藤「君はどうする?」
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